内容としては藤津亮太の出番と前田真宏の話は興味深くて非常に面白かった。
お風呂シーンは多いな。庵野作品。セリフの使い回しもお約束。『風呂は命の洗濯』、私もそう思う。あと、奇跡な。起こしてこそ価値があるもの、ごもっとも。ついでに歯磨きシーンも多いぞ。
佐伯日菜子は別にいてもいなくてもいいけど国生さゆりよりはマシ、高見恭子よりは比べるべくもなく極上である。唐沢俊一も同じ。この人、アニメ語らせたら面白いけど、現実世界から乖離し過ぎ。つーか、現実世界との対比が的確でないから評論家と言うよりヲタのエライさん、って感じ。ジャン君が雛形になって現実世界の男性が弱くなったなんて突拍子もないコト言い出すと、なんだかなぁ、である。
評論家ってのは取り上げた専門的な作品を現実世界との対比で評するのがスキルなのであって、その作品内容だけを語るなら評論家ではなく批評家だと思うぞ。
夏目房之介の『夏目の目』に比べて地味で退屈な『アニメ・マエストロ』、今回は氷川竜介が弾けてましたな。嬉しそうに満面の笑みを浮かべてたもんな。特撮マニアの面目躍如。
いわゆる『島編』を自虐的にベタ褒めする風潮も失笑を通り越して微笑ましかった。フォローに廻る岡田斗司夫はレアかも。
監督の交代や制作の事情はともかく、明らかに作品が<壊れて>るのは事実だ。島編はコメディとして観れば許される範疇のシリーズなのかも知れない。このシリーズのクオリティの低さがあるからラスト三話分の盛り上がりとカッコよさがあるのかも知れない。岡田斗司夫の言う処『作画が酷い回があるから飛び抜けて素晴らしい回がある』のも事実だし、『均等に作画に労力を割いていれば素晴らしい回はなかった』のかも知れない。
でもなぁ。
私ァかなり島編擁護派やけどさ、パロディやお遊びを盛り込み過ぎて荒れてる感は拭えないよ。もちろんトータルで『不思議の海のナディア』なんやけど、ここまで仲間内で遊ばれてると観客として置いてけぼりを食らうのも事実だと思う。とんねるずのお笑いが面白くないのと同じ理屈だと思うのだが・・・。
パロディや仲間内のお遊びは元ネタを知らなくても楽しめる要素だと思うし、それを解釈するだけの技量も視聴者にはあるだろうけど、やり過ぎるとやっぱりそれは楽しみ方を選択する幅を狭めるのじゃなかろうか。私は<よくもまあ、NHKでこんなことやってのけたなー>って観点と<壊れ方を傍観する>観点からの楽しみ方しか思い付かなかったぞ。
島編全体が『ククルス・ドアンの島』って結論も何だかなぁ。
ドアンは戦場から逃避した脱走兵やけど、庵野は現場から脱走した脱落カントクやしなぁ。一緒にするのもどうかと。
やっぱり『ノーチラス編』とラスト三話が好きだ。
キャラに関しても同じように思う。
ワガママなキャラってのは星の数ほどおるけど、この成り立ちが問題だと思うのだよ。
狙ったのならいいんやけどな。主人公キャラの立て方が壊れてる、というかよく使われる表現だと『神経質で複雑な性格は一言では言い表せず、多種多様な性格を内包している』っての、アレって一種の言い訳に使われてること多くない?
シリーズ構成の中で振り幅が広過ぎたり、作り手側がカッコよさや面白さを盛り込もうとするがあまり挿入した複数のエピソードが元になって、結果的に複雑になってしまったキャラっておるやん?
私的にはこの<構成上、結果的に複雑にならざるを得なかった主人公>の男女両巨頭がカミーユとナディアである。もう少しとっ散らかった作品のデキでなかったなら、二人共ここまでワガママで統一性のないキャラとして認知されずに済んだかも知れん。
後年映画化されたナディアはどうしようもないデキだった。
Zガンダムの映画化が気になるところ。
星を継ぐ者はどうなのだろう。
総集編の手腕だけなら富野カントクに一日の長があると思うが。
Vガンの中でも半ば伝説的な第45話『幻覚に踊るウッソ』なんて、SEEDの総集編がいかに(色んな意味で)陳腐かを思い知らされる珠玉の作品であると言える。
庵野作品だから優遇されるのか、優遇されるから庵野作品になってしまうのか。
長いブランクを経て発表されたエヴァは大ヒットしたし社会現象にもなったけど、結局『トップをねらえ!』以降ずっと揶揄されていた作画荒れもストーリーの袋小路で制作を投げ捨てる行為も繰り返し黙認されてきた。アニメファンは根本的には優しいのだろう、エヴァに至るや『TV版のエンディングは、アレはアレでよかった』なんて好意的な解釈まで現れる始末。最も後に作られた劇場版を観たあとでは『こんなモン創ってカネ取るなら、あのエンディングで我慢しとけばよかった』とは思ったけどな。『彼氏彼女の事情』にまで末期になると、紙芝居と割り箸に貼り付けたキャラの絵で人形劇を繰り広げて凌いでいた回すらあったもんな。エンディングで絵コンテ燃やしている実写流してる自虐ネタは意識を失いかねない衝撃だったものだ。
庵野作品は確かに面白いけど、いい加減庵野を気鋭の大カントクとして捉えるのは止そう。ウォン・カーワァイと同じでな。温かい目のファンは『キューティーハニー』と『2046』で目を覚ませるべきだ。
ただし。
SFだけがこの作品の魅力ではないのだけれど、ノーチラス号の雷撃戦描写とニュー・ノーチラス号は文句なくカッコいい。カントクのノリが別格であることは明らかで、潜水艦モノとしても一線級のデキであるし、パリ空中戦は今にあっても色褪せない出色の逸品。だから一度通してシリーズを観終わったら、『さよならノーチラス号』の回からラスト三話にワープする楽しみ方もある。
もしかしたら何だかんだと精神世界を描写したがる作家性を持て余してるワリに、庵野って実は人物描写できないのか?
スピルバーグと同じかぁ? 戦争描写が偏執狂やし。
いや、メカ描写には妥協しない職人気質を考えるとルーカスかも。
・・・ありゃ、巨匠やん(苦笑)。
ちなみにこの作品、好きなキャラはネモ船長、サンソン、キングである。
最後に一言言わせてくれ。
サンソン、
お前さん、重症!!
いくらなんでもな、
・・・ヤバいって!!それも水谷ボイスにイクとは・・・。
【ガイドビーコン照射】
xoritpaphy(05/08)
Dennisquilk(05/06)
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Smups(05/01)
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mikalingelo(01/29)
mikalingelo(01/29)
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