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寒い国から来たおかき・『桔梗』の豚丼風味
2005.06.11 - 23:55 [食べ物雑文]

豚丼。
・・・って単語、最近じゃ米国産牛肉の輸入凍結に頭を悩める牛丼チェーン店が苦肉の策で生み出した代替商品として定着している。
しかしこの豚丼、実は乱暴な言い方をすれば「牛の代わりに豚を使っただけの間に合わせ牛丼」って色合いが濃厚で、賛否両論。あまり庶民権を得ていないのかも知れない。
ところが北は北海道、十勝管内では古くから豚丼を食べる習慣が定着している。これは明治時代、元々、屯田兵として開拓の労に就いた人々が労働力として割高な牛ではなく、比較的安価な豚を栄養価が高い食事として食べ始めたのを祖とするもので、その発祥の地が十勝・帯広であるらしい。
クソ暑い京都の大学キャンバス内で出会ってから早十数年。
生まれ故郷で蕎麦屋を始めた我が友人が、十割蕎麦と同じく自慢の品としている豚丼。
柔らかい豚のロースを粗挽き胡椒に漬け込んで数日間熟成させ、その上で特製醤油ベースに浸して網で照り焼きに。この時余分な脂が落ちるのでしつこさが全くなくなるのがポイント。特筆すべきは胡椒の風味。
胡椒って付ければ付けるほど辛くなると思うでしょ?
これが違う。
肉が熟成される際に染み込んで行く旨みは豚の中で新たな味を生み、焼き上がった豚ロースはタレのアシストを得てごくあっさりとした甘味を生み出すのだ。
胡椒の風味は辛味の限界の壁を越え、甘い風味をまとわせる。
あとは青海苔を降りかけて召し上がる。アツアツご飯がまたタレを絶妙に吸い込み、絶品。ああ、また食いたいぞ。
今回、その豚丼のタレを使用した揚げおかきが発売になるとのことで、我が家に初回生産分が送られてきた。

うむ。
焼酎の伴にぴったりだ。

正直、あのめくるめく胡椒の風味こそないけれど、これはこれで杯がごいごい進む。
友よ。私を太らせるつもりか?
ただ、残念なことにこのおかきは北海道内で限定販売とのこと。

しかも初回生産分は道東の各空港、温泉ホテル等に分けられ、現在在庫は無し。道南、道央方面は次回ロットから順次発送となるそうだ。そう遠からぬ時期には店頭に並ぶとのことなので、北海道に赴いた際には是非一度肴にしてはどうだろうか。
帯広に足を運ばれた際には『桔梗』の十割蕎麦と、もちろんできたての豚丼もご賞味いただきたい。
ちなみに場所は、
帯広市西2条南12丁目JR帯広駅エスタ西館ですわ。
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